視覚障害者の「本を読みたい」希望をかなえるため、点字図書を制作する。

　２０２０年度は新型コロナウイルスの感染拡大で事業にも少なからず影響がありました。しかし、より深刻なのは視覚に障害を持つ利用者の皆様です。新しい生活様式の導入は、かねてより移動や情報に困難を抱えている方々に、いっそうの不自由を強いるものとなっています。当館では少しでも皆様の支えになれればと、点字による図書製作と定期刊行物の発行を維持、継続しました。事業規模の縮小や中止を打ち出す他施設もあった中、当館の姿勢は利用者に大変喜ばれ、改めて点字の持つ可能性を実感できました。配分金で購入した点字用紙はコロナ禍の希望となり、利用者一人ひとりに生きる力を齎しています。ありがとうございました。