難聴者、中途失聴者への情報提供と交流、および一般市民への啓発活動を目的に機関誌を発行することにしている。また、編集会議で機関紙のレイアウトを決めているが、編集委員のほとんどが難聴者であり、要約筆記者を2名依頼して、パソコンを使っての通訳をしてもらいながら編集作業をすることにしている。

なかなか収まらないコロナ禍の中、マスク着用が日常となった今日、聴覚障害者はますますコミュニケーションが取りにくく、不自由で不安な生活を過ごしています。ICT技術も進み、情報獲得手段も増えていますが、機関紙『くまナン』は、さまざまな情報や新しい生活様式等を伝える役目を担い、モノクロではありますが、写真や図なども綺麗に掲載することができ、なかなか会えない会員の交流の場になっています。多くの会員、特に高齢の会員から「機関紙を楽しみにしている」との声をいただくので、編集委員も機関紙の企画に熱心に取り組み、予定ページ数を超えての発刊が３回もあるほどでした。近くの公共施設等にも置いていますので、機関紙『くまナン』を見かけたら、手に取って見てくださると幸いです。毎号少しずつですが、充実した機関誌を作成し、会員に届けることができるのも皆さんからのご寄附・ご支援のおかげです。感謝申し上げます。