当施設には50名の視覚障がいを持った方（平均年齢79.9歳）が入所している。現在、食堂で使用しているﾃｰﾌﾞﾙと椅子は開設当初に整備したもので、使用年数は30年以上を超えている。経年劣化に伴う腐食や歪みが顕著に生じており、入所者の使用時における安全性と衛生面の確保が懸念される状況にある。長年修理を行いながら使用してきたがそれも限界であるため、共同募金の配分金を活用してﾃｰﾌﾞﾙ及び椅子の更新を行う。
なお、整備後の効果としては、安全性の確保は勿論、軽量ﾀｲﾌﾟの木製椅子に変えることにより、入所者自身が自力で押したり引いたりすることができるようになり、日常生活で更なる自立支援の一助に繋がるものと考えている。

このたびは、食堂用ﾃｰﾌﾞﾙ及び椅子の整備に際して助成を頂き、誠にありがとうございました。
近年、加齢に伴う身体機能の低下が著しい入所者が増加傾向にあり、車椅子による移動介助者や食堂内の椅子における座位保持が困難な介助者の割合が高まってきておりました。
しかしながら、既存の設備では入居者の求めるﾆｰｽﾞに対応することが難しく、加えて、経年劣化による破損も顕著な状況にありました。
今回、赤い羽根共同募金に募金をお寄せくださいました皆様のおかげで、老朽化した設備を一新することができました。入所者一人ひとりの身体状況に応じて、今まで以上に安心・安全な環境を提供することが可能となりました。また、入所者自身で椅子やﾃｰﾌﾞﾙを引くことや押すことができるようになり、身体機能の低下防止の観点からも、更なる自立支援に繋がることを期待しております。温かいご支援に心より感謝申し上げます。