名古屋市障害者作品展示会を開催。例年、名古屋市内在住の障害者から300点以上の作品が寄せられている。平成30年度からは公開に同意いただいた方の作品を展示した状態でパノラマ撮影した「バーチャル展覧会」をホームページで公開している。出展作品を一般市民など多くの方々に見ていただくことで障害者自身の意識向上につながるばかりでなく、地域で暮らす障害者や障害福祉のあり方を伝えることができると考えている。
また、障害がある人の芸術活動を支援するため、福祉施設や学校等で障害のある人の創作活動に携わる方を対象にワークショップを開催する。障害者の芸術活動において、支援者は重要な枠割を果たしている。どのように支援をすすめていくか具体的な方法やアイデアを提示して支援者育成の一助としたい。

バーチャル作品展の母体でもある「名古屋市障害者作品展示会」は、第56回を迎えた長い歴史をもつ無料公募展で、今年度実施した2月はまん延防止等重点措置の期間中ではありましたが、感染対策を徹底することで無事会期を終えることができました。また、集まった出品数は昨年度の380点を大幅に上回る418点にのぼり、バーチャル作品展の広域的な宣伝効果の表れではないかと思っております。来年度は更に多くの素敵な作品が集まるのではないかと今から楽しみに感じています。更には、バーチャル作品展を通じて、障害者の作品を一般の方々に発信することで、障害者自身の製作意識や技術の向上、身体機能の維持を享受でき、また一方では市民の方々に障害者や障害福祉のあり方をお伝えできる場にもなります。共同募金配分金なくしてはこの事業は行えません。ご助成に心より感謝いたします。