年々深刻化する認知症問題。ご本人の苦しい胸の内は、最近、ご本人たちが声を出すことによって理解が進んできましたが、それでも介護者の抱える悩みは軽くはなりません。
　特に、昨年から新型コロナウイルス感染症への対策から外出もままならず、多くの介護者の方は明日も見えない不安と闘っています。各地の講演会や交流会の回数も減り、得られる情報も少ないなか、機関紙はそうした方々への重要な情報源としてお届けしています。
　また介護者の生の声を載せることによって他の介護者への励みとなり、そして関係機関、専門職の方々に、介護者の実態を伝えられる意味は非常に大きいと思われます。
　できるだけ時宜にかなった情報、催し物の伝達などにも気を配り、変わることなく続けていきたい事業だと考えています。しかしながら、支部予算だけではこの事業を続けるには難しく、公共的な事業として継続したいため、ここに申請いたします。

皆さまの善意をいただいて事業を進められることに対し感謝の気持ちでいっぱいです。思わぬ方から機関紙への好意的な感想をいただく機会もあり、多くの方への啓発活動に役立っていることを感じています。
これからも皆さまのご厚意を無駄にすることなく、いい機関紙つくりに励みます。どうもありがとうございました。