施設を退所して就職した児童の中には、継続就労ができずに不安定な雇用で就労している者やコロナの影響を受けて経済的に苦しい生活を送っている者から不安な声が届いている。少しでも生活に安心が持てるよう食料品を届け、連絡をした際に近況を聞くなど食を通じたつながりを続け、継続的に支援していきたい。（対象者 15名(20-30歳)×4回 月1回）

進学する子に関しては奨学金や生活支援金など、活用できる資源が様々ありますが、就職している子に関しては、活用できる資源は限られています。しかし、高校卒業後に就職した子のお給料は決して高いものではなく、離職する子も少なくありません。離職後、職を転々としたり、不安定な雇用で働いていたりする現状もあります。だからと言って、帰れる実家はないため一人暮らしを継続せざるを得ないです。そのため、様々な理由により経済的に厳しい子を対象に食支援をさせていただきました。食品が届くと「ありがとう」「助かる」、仕事が忙しく食事まで手が回らない子からは、「疲れた時に助かる」など、普段より連絡を取り合う機会が増えました。また、その時々の対象児の状況に合わせて、送る内容を変えたり、家庭によって量や内容を変えたりと、臨機応変に対応させていただくことができました。このような機会を与えてくださったことに感謝致します。