＜現在の状況＞当施設は小規模化を進めているが、本体施設のみ小規模化に対応していない。1階、2階で生活している本体施設には浴室が１か所しかなく、昔ながらの風呂であることも重なり、年齢に応じた一人ひとりのゆったりした時間をとることができず、慌ただしく入浴するなど集団的な生活になっている。
＜どのように改善したいか＞1階、2階ごとで小規模化を図るため、2階へ新たに浴室を整備しそれぞれで入浴体制を整えたい。また、玄関も分けることでできる限り家庭的な環境づくりに努めたい。
＜期待される効果＞浴室の整備を含め、生活単位の分散化により少人数で生活することで、家庭的な生活環境の中から自立支援への取組みを実施することができる。また、愛着の形成や家庭的養育推進にも大いに役立つものとなる。

「新しいお風呂だ～、新しい玄関だ～」とユニット化改築によって新しい生活がスタートしています。今まではワイワイと大きなお風呂に数人で入っていましたが、コロナ禍で一人ずつとなり寂しさを感じながらの入浴タイムになりました。新しい浴槽からは「きれいだね、あったかいね、ゆっくり入れる～」と子ども達の声が聞こえてきます。玄関も開放的になり「行ってきます」の声がよく聞こえるようになり、靴も揃えたり片付けたり大事に使おうという姿が見られます。キッチンでは「洗い物手伝うよ」と嬉しい言葉も。建物は大きな施設ではありますが、ユニット化に伴って「じぶんのおうち」という、より家庭的な雰囲気の中で生活することができるようになりました。日々、一生懸命生活している子ども達の為に、温かいご支援を頂き、感謝しています。ありがとうございました。