＜現在の状況＞市営小針荘では入戸世帯の7割が高齢者世帯、内9割が単身世帯であることに加え、高齢化により自治組織が解散する等、地域コミュニティの維持が危機的な状況である。また外出先が少なく買物や通院等もしづらいため社会的な孤立や早期の相談支援につながりにくく、生活課題の深刻化が生じやすい環境である。＜どのように改善したいか＞住宅の空室にエアコン等を整備し、居場所づくりや相談の受付、介護予防・認知症予防に関する事業等を行いたい。地域における関係性を紡ぎなおし、地域コミュニティの再構築を図ることで課題の早期発見や助け合い活動を実施する基盤を作りたい。＜期待される効果＞地域住民の主体的な活動や行事が実施されることで、孤立しやすい環境の改善や地域の福祉力が向上する。身近な場所で専門職による相談を行うことで、生活課題を抱えた地域住民が必要な支援につながりやすくなり、課題の深刻化を防ぐことができる。

皆さまから頂いたご寄付のおかげで、名古屋市営小針荘の空き室を活用した福祉拠点「ほっとすぺーす　こばりん」を整備することができ、令和4年12月プレオープン及び令和5年1月の開所以降、サロンや子ども食堂、健康講座など、小針荘の住民や周辺地域の住民を中心とした地域交流の活性化を図る様々な事業を行うことができました。配分金で整備させていただいた備品の活用によって実現したカフェサロンは人気の事業で、たくさんの方々が集いつながる場になっております。これからもどなたでも気軽にお越しいただける場を作っていきたいと思いますので、是非お立ち寄りください。ありがとうございました。