当事業所には重い知的障がいを持つ利用者が多く通所している。現在47名の利用者がおり、保有する3台（ﾏｲｸﾛﾊﾞｽ2台、事務用軽自動車1台）の車両を使用して日々の送迎や屋外活動時の送迎を行っている。
障がいの特性から屋外での活動を取り入れることは、利用者の情緒の安定と活動の充実に欠かせないが、ﾏｲｸﾛﾊﾞｽの運転には中型免許が必要であり、所持者の確保が難しいため、園外活動が制限されている状況にある。また、ﾏｲｸﾛﾊﾞｽでの送迎は一度に大人数の送迎ができる半面、新型ｺﾛﾅｳｲﾙｽ感染症の感染ﾘｽｸは高い。以上の状況を踏まえ、車両整備を行いたいと考えたが、自己資金のみで購入することは予算的に厳しい。ついては、共同募金の配分金により、少人数での移動と普通免許でも運転可能な10人乗りの車両の整備を実施することとしたい。

皆さまからの浄財により10人乗りの車両を整備することが出来ました。
当事業所には送迎用のﾏｲｸﾛﾊﾞｽはありますが、その他に普通車両がなく、送迎のﾙｰﾄを増やすことや日々の活動において少人数で出かけることに制限がありました。これからは、普通免許を持つ職員が運転出来ますので活動の機会や範囲が格段に広がり、利用者の社会経験や社会参加の機会を増やしていくことができます。重い障がいを持つ方にとっては、事業所を利用することで、日々の生活ﾘｽﾞﾑを整えること、日常生活に必要な援助を得ること、その人なりの社会生活や社会貢献のための支援を受けると共に学習の機会を得ることはとても大切なことだと思っております。今回10人乗りの車両という手段をいただいたことで、目標に向けた手がかりをいただいたものと考えております。皆さまのご厚意が十分な成果に繋がるよう気持ちを引き締めて参ります。誠にありがとうございました。