孤立した子育て環境が問題視されてきた社会背景がある中で、震災以様々な課題が表面化している。更に新型コロナ感染拡大に伴う先の見えない不安や生活様式の変化、経済的な問題、地域・家族との関係性、子どもの発育や発達障がい・いじめ・不登校等の心配が絶えない。子育て中の家族（特に母親）は、常に心配や不安でイライラを抱えながらも、周囲を気遣うあまり気軽に話せず、SNSなどの様々な情報に戸惑い、不安を増幅させている。簡単には問題解決や心の整理は難しいが、子育ての現実に向き合って頑張っている養育者の心配感・不安感・イライラ感に、電話を通じて寄り添い傾聴することで、少しでも気持ちを解きほぐす養育者への心の支援を行います。

電話総数は160件で平均通話時間は約32分となり、1時間を超す電話も12件ありました。長引いたコロナ生活がひと段落したものの、人との交流にためらいを感じコミュニケーションの取り方にもギクシャク感が見え隠れしています。どうしたらいいのかなどのイライラやモヤモヤした気持ち・不安な気持ちも助長されている様子が子育て現場からうかがえますが、その気持ちや不安感を吐き出せる「居場所」は依然として足りていません。その居場所のひとつに「ママパパライン仙台」があることを一人でも多くのママやパパに届くよう伝えていきたいと思います。皆様から頂戴した寄付金を大切に使わせていただきます。ご厚情に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。