「パネルの会」は、こころの病に関わる医療関係者と当事者、その家族、そして一般市民が、最新の精神科医療を学びあい、お互いに情報交換をし、理解を深めるための学びと交流を行うことを目的として実施している。参加者の要望に沿ったテーマを取り上げる勉強会は、平成12年から年に1回実施しており、今年で22回目となる。会では、当事者、医療従事者、支援者からの意見情報の発表、発表者及び参加者による意見交換を行う。参加者は毎回100名程度あり、家族、支援者からは切実な訴えや悩みが多く出されている。精神疾患の理解と支援の輪を広げるためには、対面形式で多くの方の声を直接聴けるようにすることが重要であるため、本事業を実施したい。

この度は、第２２回パネルの会開催に当たり多大なご支援をいただきありがとうございました。「精神障害を持つ人々の地域生活を支える」をテーマに令和４年１０月１６日コラッセ福島３階企画展示室にて実行委員を含め参加者６５名により、無事開催することができました。こころの病の当事者、そのご家族、支援者、医療従事者そして一般市民の方々が福島県内からお集りいただきました。当日は、当事者の方の地域生活を送る上でのお悩みや苦しみを率直にお話しいただきました。また、支援者としてのお立場からは、訪問看護業務に取り組んでいらっしゃる方の詳しい仕事の様子や思いなどをお聞かせいただきました。その後のパネルディスカッションでもたくさんの質問が出され、活発な意見交換がなされました。アンケート結果からも地域生活を送る上でのサービス利用についてとても分かりやすく学ぶことができたという感想を多くいただきました。