全日本ろうあ連盟は、聴覚障がい者の当事者組織の全国組織。法人が加盟している福島県聴覚障害者協会がこの組織に加盟している。聴覚障がいや手話への理解を広げるべく、同連盟の70年記念事業として、映画「咲む（えむ）」が作成された。この映画は、看護師を目指す一人の女性が主人公で、その人生を描くことを通じ、聴覚に障がいのある方のこと、「きこえない」ということについて、手話が魅力的な言語であることなどを広く周知することを目的として上映するものである。「咲む」は令和3年10月にも上映し、その際は団体が保有するプロジェクタにより上映を行ったが、その後プロジェクタが故障してしまったため、この度の助成でプロジェクタを購入したい。プロジェクタは、映画の上映だけでなく、手話普及のためのイベントや勉強会においても使用する予定。

私たちは聴覚に障害がある方のための団体です。年間を通じて、郡山市民、福島県民の皆さんと「手話で話す」機会を得るために「手話まつり」や「手話講習会」等を開催しています。この度の助成を受け、プロジェクターを購入し、映画「咲む（えむ）」の上映会を行いました。この映画は、耳が不自由ながらも就職活動など懸命に生きる女性の成長する姿や周囲の人々の変化などを描く内容であり、１８７名に来場いただきました。「たくさんの人にこの映画をみてほしい」「手話やきこえない人のことを知ってほしい」「手話を覚えたい」「手話で話したい」など来場者からの声があり、私たちが目指す
「いつでも・どこでも・だれとでも手話で会話ができる街」へ一歩近づけたのではないかと感じています。今回のご支援により上映会が実施できたことを励みに引き続き活動を続けていきます。ありがとうございました。