約３００年の歴史を持つ中山農村歌舞伎は、地域の人が役者から裏方までを全て担う、春日神社への奉納歌舞伎である。地域の人々の絆を結ぶ豊かな自然と共に大切な地域資源として今も大切に継承されている。平成２９年度から令和元年度までの３年間、肥土山歌舞伎とともに小豆島歌舞伎として、国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民族文化財」に指定され、国の重要無形民俗文化財の指定に向け、調査研究を行うなど、その歴史の継承・発展に尽力している。しかし、長い歴史を重ねるとともに、衣装やかつらも古くなり、損傷が激しいものがほとんどである。そのため、衣装やかつらの更新を毎年行い、伝統を守り、地域を盛り上げ、次世代に中山農村歌舞伎をつなげていくことを目的とした事業である。