平成30年6月、「障がい者による文化芸術活動の推進に関する法律」（略称：障がい者文化芸術活動推進法）が施行された。この法律では障害のある方の文化芸術の鑑賞・創造の拡大、作品を発表する機会の増加、施設のバリアフリー化等の取り組みを推進することとなっており、徐々に公的な財政措置もとられているが、当事者にとってはまだまだ十分な環境とは言えない。障がいにより公演情報そのものを得ることが難しかったり、会場のバリアフリー対応、会場への移動手段など障がいを持つ方・家族が芸術鑑賞に至るまでには様々な障壁が存在する。このたびのバリアフリー演劇では、障がいがあってもなくても十分に楽しめるよう、音声ガイダンスや字幕の表示、クールダウンスペースの確保など障がい特性に合わせた配慮が取られる。助成を受けることで、移動の障壁を乗り越えて、芸術を鑑賞する機会を設けたい。

この度の赤い羽根共同募金の助成金により、演劇鑑賞を実現することができました。普段、演劇などの芸術作品に触れる機会が少ない生徒たちですが、プロの演劇集団による本物の舞台をすぐ目の前で観劇することができ、大変貴重な経験となりました。この経験は、学校の文化祭や今後の社会生活に生かされると思います。ありがとうございました。